書籍・雑誌

2011/02/10

I'm savoring it.


Im_savoring_it


【文脈】
ジェガーママと姪のキーリーと
4人でディナーに行った時のこと。
一人だけいつまでも食べているジェガーさんに対し、
ジェガーママが
「ほんま昔から食べるの遅いよなぁ」
と言うと、ジェガーさんが
I'm savoring it.
と反論しました。


【ポイント】
savor は動詞として使われると
"〜を十分に味わう"
という意味になります。
食べ物だけでなく、本や達成感など、
わりと幅広く使えます。

ちなみに、形容詞形の savory も
日常生活でよく耳にします。
例えばパン屋さんでは
デザート形の甘いパンは sweet、
総菜パンなどの甘くないパンは savory
と表現されています。


【写真】
元ロサンゼルス・タイムズ紙の
レストラン批評家(food critic)だった
ルース・ライクル(Ruth Reichl)が、
ニューヨーク・タイムズ紙からの誘いを受けて
転職するところから
ニューヨーク・タイムズ紙を去るまでを
生き生きとした文体で綴った回想録
『Garlic and Sapphires:
The Secret Life of a Critic in Disguise』。

私にとっては、いまだに
洋書を読むのは古典を読むようなもので、
同じところを行ったり来たりして
ちんたらちんたら理解しながら読んでしまう
のですが、
この本は、まるで日本語の本を読むように
さくさく読めました。
以前、I can't put it down.
という記事の冒頭で
私が読むのに夢中になっていたのが
まさにこの本です。

このルース・ライクルさん、
ニューヨーク・タイムズ紙から誘われたのは
言うまでもなく
ロサンゼルス・タイムズ紙での活躍ぶりがあったから
なのですが、
彼女のレストラン批評はとても鋭いので、
ルースさんがニューヨークに移る
と決まったとき、
多くのレストランが
ルースさんの顔写真を厨房に貼って
いざという時に備えていたそうです。

そのことをニューヨーク行きの機内で知った
ルースさんは、
レストラン側の作戦に対抗するべく、
自らもとある作戦を打ち出しました。
それが、変装すること。
そして、変装した "無名の人" として、
また "ルース・ライクル" として、
何度もレストランに足を運ぶのです。

その変装する過程やら
レストラン側の反応やら
家族の反応やらが
ルースさんの心境と合わせて
克明に書かれているのが
面白いだけでなく、
その後実際に掲載されたレビュー
と合わせて読むことで、
ルースさんが
どんな視点からレストランをチェックし、
料理をチェックしているかが
よくわかるようになっています。

もともとはシェフを目指していたそうで、
料理に対する知識は半端ないのですが、
ライターになったのは大正解!
というほど、
私は彼女の文章の書き方が好きです。
誰でも想像できるように
言葉が選び抜かれていて、
個性的なのに
自己満足の文章に陥っていないからです。
表紙に書かれている
ワシントン・ポスト紙の
"Reading Ruth Reichl on food is almost as good as eating it."
(ルース・ライクルの料理批評は、
実際にその料理を食べている
ように感じるくらい素晴らしい)
というコメントは、まさに
彼女の文章についてよく言い得ています。

私も仕事で似たようなことをしていますが、
どうしても自分が体験した感覚
を他人にうまく伝えるための
ちょうど良い言葉が見つからないことが多く、
結局ありきたりな表現に逃げてしまったりして
もどかしい思いに駆られることしょっちゅうです。
まだまだ私は発展途上なので、
ルースさんのその
洞察力と表現力の豊かさ
はぜひ見習いたいところです・・・

ところでこの話、なんと
現在映画化が進んでいるとのこと。
まだまだ目が離せません。


Garlic and Sapphires: The Secret Life of a Critic in DisguiseBookGarlic and Sapphires: The Secret Life of a Critic in Disguise


著者:Ruth Reichl

販売元:Penguin (Non-Classics)
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2010/08/31

Keep at it.


Keep_at_it


【文脈】
1週間ほど前から、ジェガーさんの意向で、
私の英語の発音を矯正するため
教材テープを聞いています。
数分単位で章(chapter)に分かれているため、
「今日何章分聞いた?」
と聞かれるのですが、
「今日は頑張って3章分聞いて練習したよ」
と答えると、
Keep at it.
と言ってくれました。


【ポイント】
"Keep at it." は
"そのまま根気よく頑張れ"
というような激励の表現です。

似たような激励の表現として
"Way to go.(その調子)"
もあります。

Wii Fit でエクササイズをしていると
インストラクターがいろいろ
言葉をかけてくれるのですが、
この2つの表現は
かなり頻繁に使われています。


【画像】
先日ジェガーさんとジェガーママと
3人でディナーに行った時、
ふとジェガーママが鞄から
一冊の本を取り出しました。そして
「コーン・バン・ワー」
「!」

「どう?通じる?」
「分かります分かります!」
と興奮気味に答えると、
「この本、日本に行くって行ったら友人がくれてん」
と言って見せてくれました。

その名も『Japanese Slanguage』。
表紙の真ん中には
Corn・Bun・Wah
とあり、
Corn の下にはとうもろこしの絵、
Bun の下には前髪の絵
が描かれています。
「なんやこの本は!」

他のページを見てみても、
シーン別に同じ形式で
たくさん語呂合わせが書かれていて
かなり笑えました。

Keep_at_it2

会計 = Kai Kei → Kay(K)Key(鍵)
のように
発音するとちょっとおかしい
ものもありますが、
大体はちゃんと通じます。

面白かったのは、
"Don't touch my mustache."
これ何のことを言っているか
分かるでしょうか?
「どういたしまして」
の語呂合わせらしいです。
ゆっくり言われるとなんのこっちゃですが、
早口言葉のように言われると
ちょっと分かるような
(でもやっぱり分からんような)
という感じです。

ジェガーさんもジェガーママも
日本へ行くのは初めて、というより
アジア地域に行くこと自体が初めてなので、
それぞれ期待も膨らみつつ、
文化の違いや言葉の違いに
多少不安もあるのが伺えます。
でも2人なりにいろいろ情報収集して
準備してくれている様子を見ると
私としては嬉しい限りです。

日本に行くのは11月下旬。
結婚式を挟んで
ジェガーさんと私は2週間ほど、
ジェガーママは式の前後数日間ほど
京都と東京に滞在します。


Japanese Slanguage: A Fun Visual Guide to Japanese Terms and PhrasesBookJapanese Slanguage: A Fun Visual Guide to Japanese Terms and Phrases


著者:Mike Ellis

販売元:Gibbs Smith
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2010/04/21

Did I bother you?


Did_i_bother_you_4


【文脈】
仕事に集中していたら、
何か良いことでもあったのか
ジェガーさんが突然鼻歌を歌い出しました。
ちらっと見ると、
Did I bother you?
と言われました。


【ポイント】
勉強中や映画を観ている最中など、
何か作業中の人を邪魔する場合
bother
を使います。

渡米当時は
意外にこの bother という言葉が出てこず、
いつも私は
「ちょっと邪魔してすみません」
と言えずに
Excuse me... Sorry... と
連発していたのを覚えています・・・。

一方、会話中に邪魔する場合は
interrupt
を使います。
よく親とスカイプで話していると
ジェガーさんが
"Sorry for interrupting, but..."
と言ってきはります。

※Sorry to interrupt, but...
とも言えます。


【写真】
今月、誕生日を迎えたジェガーさん。
ジェガーさんの誕生日を祝うのは今年で2回目でしたが、
実は去年は、労働許可証がまだ発行されていなかった
ということもあって予算不足で、
プレゼントがあまりたくさん用意できませんでした・・・。

そんな私が
ない知恵を絞って用意したのが、
ジェガーさんの年齢の数だけ書いた手紙(笑)。
2ヶ月くらい前からちまちま書いて
なんとか書き上げたものの、
書いてから「こんなに手紙もらったらひくかな?」
と不安になってきて、今度は
渡すか渡さまいかを悩んだあげく、
結局意を決して当日渡してみました。
すると、思ったより喜んでくれたのですが、
1通だけ読んで
すぐ机の引き出しにしまおうとするジェガーさん。
「全部読まへんの?」
と聞いたところ、
「せっかくやから、ワインのようにゆっくり味わうわ」

そんな、私以上にロマンチストなジェガーさんに、
今年は予算不足ということはなかったので
リストを用意していろいろプレゼントを揃えたのですが、
その一つが、Lonely Planet 社の『Japan』でした。
日本では『地球の歩き方』が最もポピュラーですが、
日本でも日本語訳された Lonely Planet は売られています。
(たまに訳が面白い時がありますが)
まだ一度も日本に来たことのないジェガーさんに役立つように、
このガイドブックと、あともう一つ
日本の常識やマナーを紹介した本
もプレゼントしました。
今年の秋に一緒に日本に行く予定でいるのですが、
その時までにしっかり予習しておいてくれたらいいな〜
と思っています。

ジェガーママとベイリーからもプレゼントをもらい、
ジェガーさんは当日大満足のようでした。
それで、あぁ良かった、ほな寝よか、
と言っていたら、ちょっと待って、とジェガーさん。
なんと、持ちだしてきたのは、
私が去年渡した手紙の束の最後の1通・・・!
まだ全部読んでへんかったんかい!
とつっこむ気持ちを抑えつつ、一緒に読むと、
私も何書いたかさっぱり覚えていなかったのと
我ながら英語が下手過ぎるのとで
めちゃ面白かったです。


Lonely Planet Japan (Country Guide)BookLonely Planet Japan (Country Guide)


著者:Chris Rowthorn

販売元:Lonely Planet
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ジェガーさんは Kyoto より Tokyo に興味があるそうです。


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2010/02/19

It doesn't speak to me.


It_doesnt_speak_to_me


【文脈】
ジェガーさんが
新しい仕事机の椅子を買いに行きたいというので
一緒についていきました。
いろいろ見て回りながら
「これええんちゃう?」
と言うと、
It doesn't speak to me.
と言われました。


【ポイント】
直訳すると
"(物が)話しかけて来ない"
つまり
"(自分が)興味がわかない"
となります。

先日ジェガーさんと
休日にモノポリーMonopoly)をして遊んだのですが、
始める前のコマを選ぶ段階で、
「ジェガーさんは帽子好きやし帽子のコマはどう?」
と言うと、
The car speaks to me more than the hat.
(帽子より車の方が良いかも)
と言われました。
こう言われると
ほんまにコマがジェガーさんに話しかけている
ような状態をつい想像してしまいます。


【写真】
ジェガーさんが結婚記念日にくれたプレゼントです。

最初にもらった時は
日記帳かと思いました。

でも、本です。
こんなふさふさした表紙のカバーの本は
見たことがなかったのでびっくり。
本の正体を知った時には、
昔、ミヒャエル・エンデ作の
『はてしない物語(The Never Ending Story)』
を読んでいた時に、
物語の中で主人公の読む本と
私が手に持って読んでいる本のデザインが
全く同じだと分かった瞬間の感動に
近い感動がありました。

この本こそ、
昨年秋に公開された(日本は今年1月公開)
かいじゅうたちのいるところWhere the wild things are)』
の小説版。
私は実は映画を観るまで
この物語は絵本しかない
と思っていたのですが、
小説版の著者が、映画の脚本を手がけていたそうです。

映画はジェガーさんとジェガーママと観に行きましたが、
ハロウィーン直前だったこともあって
映画館の中にはたくさんの "かいじゅう" がいました。
それらの "かいじゅう" が、
映画中に自分と同じ "かいじゅう" が登場するたびに
「ウォー」と叫ぶので
お祭りみたいでとても楽しめました。
しかし、映画を観終わった後に
ジェガーさんとジェガーママの方を見ると、
「あんまりよく話分からへんかってんけど」
との感想・・・えっなんで?
それでも私が、絵本読みたい、絵本読みたい、と言っていたら
ジェガーさんがクリスマスに絵本をくれました。
絵本を読んだら、私も
やっぱり絵本の方がええな
と思ったのですが、
私が何回も絵本を読むので
ジェガーさんが
「小説も買ったろか」
と思ってくれたようです。

この表紙カバーは特別版で、
普通の表紙のものよりも
10ドルくらい高かったそうですが、
手触り抜群なので
ぬいぐるみみたいです。

ただ一つだけ困るのは、
私の読書タイムは主にお風呂中なのですが、
お風呂だとこの本が読めないことです・・・


かいじゅうたちのいるところ(小説版)Bookかいじゅうたちのいるところ(小説版)


著者:デイヴ・エガーズ

販売元:河出書房新社
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かいじゅうたちのいるところBookかいじゅうたちのいるところ

著者:モーリス・センダック
販売元:冨山房
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Where the Wild Things AreBookWhere the Wild Things Are


著者:Maurice Sendak

販売元:HarperCollins
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コーヒー飲みながら読む、というのも気をつけなければ・・・


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2009/11/22

I like it for some reason.


I_like_it_for_some_reason_2


【文脈】
ジェガーさんと
新しいテーブルクロスを買いに行った時に、
私が色々候補を選んで
ジェガーさんに最終決断をまかせたのですが、
ジェガーさんはかなり自分の選択に満足していたようで
家へ帰ってテーブルにとりつけてからも
I like it for some reason.
を連発していました。
とりあえず気に入ってくれて良かったです。


【ポイント】
for some reason
はよく使われている表現で
"何か"
という意味です。
特にはっきりした理由はないけど
なんか〜というニュアンスは
日本語にもありますが、
英語にもこのあいまいなニュアンスが
あります。

ちなみに、時間的に
"ある時点で" と言うときは
"at some point" と言います。
ジェガーさん、今日どっかタイミング見つけて
買い物行った方がええと思うんやけど、
と言いたいときは、
"Hey Jagger, we really should
go shopping at some point today."
と言います。


【本】
去年の誕生日にジェガーさんにもらった
プレゼントの中の一つが
この、村上春樹著の
走ることについて語るときに僕の語ること
(What I Talk About When I Talk About Running)

でした。

実は私は、今までに読んだ村上さんの著書と言えば
ノルウェイの森』と
アンダーグラウンド
くらいで、
こんなエッセイ本があったことも、
村上さんがランナーだったことも
全く知りませんでした。

本を読み出してから
途中で違う本に浮気したりしていたので、
読み終えるのに1年くらいかかってしまいましたが、
実際に読んでいた時間はそんなに長くありません。
エッセイなので
英語でもわりと読みやすかったです。

そもそも、村上さんは大学在学中に
バーの経営を始め、30歳手前まで
がむしゃらに働いていたそうですが、
バーを始めるために周囲から借りたお金を
全て返済した後、
30代からの生き方についてぼんやりと考えていて
"ふと" 思いついたのが
小説を書くことだったそうです。
その後、初めて書いた小説
(『風の声を聴け(Hear the Wind Song)』)
で新人賞を受賞し、
バーを閉めて執筆に専念するようになりますが、
バーで忙しく働き回っていた頃と違い、
家にこもって小説を書くと、必然的に
体を動かさなくなるという問題が出て来たため、
33歳で走るようになったとのこと。

その後、マラソンの原点である
アテネからマラソンまでの距離を夏に走ったり、
北海道サロマ湖で毎年6月に開催される
100キロのウルトラマラソンに参加したり、
トライアスロンに挑戦するようになってからは
夏にトライアスロン、冬にマラソンを走ったり
するなど、
かなり本格的に走っておられるようで、
今までフルマラソンを5回完走して
満足している私なんて
村上さんに比べたらへなちょこやな、
と思わされました。

でも個人的には、大会の話などよりも
走ることと書くことを通した
村上さんの哲学を読むのが楽しかったです。
読みながら共感とともに
村上さん自身に対して親近感をもちました。

特に私がうなずいたのは、
「私にとって走ることは全く苦痛ではない。
人間というものは、本来
好きであれば続けられるだろうし、
好きでなかったら続けられないものだろう。
(I don't find it all that painful.
Human beings naturally continue
doing things they like, and
they don't continue what they don't like.)」
というくだりです。
走ることだけでなく、本当に
全てのことに当てはまると思います。

読み終わってからジェガーさんに、
「ついに読み終わったで!」
と報告すると、
「まだ読んでたんか」
と言われました。

日本語版もぜひ入手して読んでみたいです。

ちなみにあとがきによると、タイトルは
レイモンド・カーヴァー(Raymond Canver)
の短編小説集
『愛について語るときに我々の語ること
(What We Talk About When We Talk About Love)』
を参考にしたそうです。


What I Talk About When I Talk About RunningBookWhat I Talk About When I Talk About Running


著者:Haruki Murakami

販売元:Random House Inc.
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走ることについて語るときに僕の語ることBook走ることについて語るときに僕の語ること


著者:村上 春樹

販売元:文藝春秋
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2009/10/18

Do you want a piggyback?


Do_you_want_a_piggyback


【文脈】
2人で一緒に歩いていると
ジェガーさんの方が明らかに歩幅が大きいので、
急いでいる時などは
どんどん置いていかれることがあります。
先日も、待って〜と
後ろから声を掛けたら
疲れていると思われて
Do you want a piggyback?
と言われました。


【ポイント】
piggyback は "おんぶ" という意味です。

piggy と言われると
どうしてもブタを背負っているイメージ
をしてしまうのですが、
語源を調べると
piggy は pig から派生しているのではなく、
pick が訛って piggy になったようです。


【写真】
実は、
昨日ジェガーさんにもらったプレゼントは
詩画集だけではありませんでした。

もう1つあったんです。

今度は茶色の包装紙に包まれていて、
大きさも詩画集よりかなり大きいです。
手に持ってみてはっきりと
本、しかも絵本じゃないか
と推測しました。

すると予想通り、
包装紙を破くと出て来たのは絵本。

Do_you_want_a_piggy_back2

ドクター・スース(Dr. Suess)の
『ぞうのホートンひとだすけ(Horton Hears a Who!)』
という絵本です。
ドクター・スースについては、私は
アメリカに来るまでほとんど知らなかったのですが、
アメリカでは
ドクター・スースを知らない子どもはいない
というほどの人気絵本作家で、
本屋に行くと必ずと言っていいほど
ドクター・スースのコーナーがあります。

本の内容は日本語のタイトル通り、
ホートン(Horton)という象が
人助けをする話です。
これだけ聞くとよくありそうな話ですが、
ドクター・スースの話にはいつも共通して
大人でもためになりそうな哲学
が隠されているので、
子どもと一緒に読むのはいいやろなぁ
といつも思います。

絵もドクター・スースが描いているのですが、
アメリカらしいポップな色使いと
独特の曲線使いが
ファンタジーな世界を強調しています。
絵を見るだけでも楽しくて、
寝る前にドクター・スースを読んだら
良い夢が見られそうやなぁ
とも、いつも思います。

ちなみに
私の一番好きなドクター・スースの本は、
『君の行く道(Oh, The Places You'll Go!)』
です。

それにしても
何でジェガーさんがこんなに
子ども向けの本ばかり買ってきたのかは
謎です。


ぞうのホートンひとだすけ  /ドクター・スース/さく・え わたなべしげお/やく [本]ぞうのホートンひとだすけ /ドクター・スース/さく・え わたなべしげお/やく [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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 きみの行く道 きみの行く道
販売元:セブンアンドワイ
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2009/10/16

I won't bring it up.


Shoot


【文脈】
最近あんまりけんかしてへんな〜
とジェガーさんが言うので、
前にけんかしたんいつやったっけ?
と思い、ふと2人で考え込みました。
するとジェガーさんが思いついた顔をしたので、
なになに?
と聞くと、
I won't bring it up.
と言われました。


【ポイント】
"bring up" で
"話を持ち出す" という意味になります。

過去のけんかの話をすると
また私が思い出して不機嫌になる
かもしれないので、
「やっぱやめとくわ」
とジェガーさんは判断したのでした。
良い判断です。


【写真】
なんと、ジェガーさんがまたしても
こんなプレゼントを持って
目の前に現れました。

おとといジェガーさんの機嫌がちょっと悪く、
お互い険悪なムードになってしまったため、
それを反省して罪滅ぼしに用意した様子。

手触りの堅さからして
また本かな?
と思いましたが、
大きさ的にアメリカなら板チョコも考えられるな
と色々想像しながら紙をびりびり破くと、
やっぱり本でした!

ナンセンス詩人という異名を持つ
イギリスの画家兼詩人、
エドワード・リア(Edward Lear)の
ナンセンスな詩を集めた詩画集
『The Complete Nonsense of Edward Lear』
です。

I_wont_bring_it_up2

何がどうナンセンスかというのは、
本を開けてみると一目瞭然。

I_wont_bring_it_up3_2

例えばこのページの左端下には
人が逆さに連なった草
の絵が書いてあるのですが、
その下には
Manypeeplia Upsidownia
と書いてあります。
たくさんの人(many people)が
逆さ(upsidown)になってる草
ということでしょうが、
それ以上の深い意味は全くありません。
実にナンセンスです。

小話も多く、内容は充実しているようですが、
その小話の内容もきっとナンセンスなんでしょう。
読むのが楽しみです。


完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫)Book完訳 ナンセンスの絵本 (岩波文庫)


著者:エドワード・リア

販売元:岩波書店
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2009/10/13

We still have a bunch of time.



【文脈】
ジェガーさんと休日に映画館へ行ったら
早く着き過ぎて、
ジェガーさんが
We still have a bunch of time.
と一言。
待つのがあまり好きではないジェガーさんです。


【ポイント】
たくさんの、という意味では
many や much の他に
a lot of という単語しか知りませんでしたが、
a bunch of も本当によく使われています。
イメージ的には a lot of よりももっと多い、
と思ってしまうのですが、
a lot of と同じように使うそうです。


【画像】
ジェガーさんが見つけてきた、
リーバイス(Levi's )の CM です。

ウォルター・ホイットマン(Walt Whitman)という
アメリカを代表する詩人の
代表作『草の葉(Leaves of Grass)』に含まれる
『開拓者よ!おお、開拓者よ!(Pioneers! O Pioneers!)』
という詩が起用されている
なかなか興味深い CM です。

Come my tan-faced children,
Follow well in order, get your weapons ready,
Have you your pistols?
have you your sharp-edged axes?
Pioneers! O pioneers!
(さあ、俺 [わし] の黒く陽 [ひ] にやけた子供たちよ、
整然と、しっかりついておいで、
お前たちの得物 [えもの] を用意しろよ、
ピストルはもったか。
鋭い刃 [は] のついた斧 [おの] はもったか。
開拓者よ!おお、開拓者よ!)
※日本語訳は『ホイットマン詩集(長沼重隆訳)』より

というような詩が同じリズムで続く長い詩
なのですが、
力がこもっていて、なかなか迫力があります。

でも、なぜこの詩がリーバイスの CM に?
と思うのですが、
リーバイスの公式サイトを見てみると、
リーバイスの創始者である
リーバイ・ストラウス(Levi Strauss)氏の甥である
ネイサン・ストラウス(Nathan Strauss)さんの親友である
グレイソン・オジアス4世(Grayson Ozias Ⅳ)という人
(めっちゃややこしいです)
が、現在の価値で$100,000(約10,000,000円)
に当たる額の財産を持ったままどこかへ消えたそうで、
その財産を、彼が生前に録音した記録を頼りに
"開拓者" よ探してみよ、
ということだそうです。
もちろん探すのはウェブ上ですが、
見事見つけた人には
リーバイスから同額の賞金が贈られる
ということで、
ウェブ上は盛り上がっている様子です。

ジェガーさんは、この大金には興味はなく、
単純にホイットマンの詩が好きで、
CM を見た後もう一度
自分の持っている『草の葉』
を読み返していました。
私は詩は難しくてあまり理解できないのですが、
ジェガーさんは
シェークスピアの詩集なども
朝からよく優雅に読んではります。


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2009/09/12

Don't brag.


Dont_brag_3


【文脈】
最近約4パウンド(約2キロ)ほど痩せたので、
「どう?どう?」
とジェガーさんの前でアピールしていたら
Don't brag, baby.
と言われました。


【ポイント】
"brag" は "自慢する" という意味です。
私はそれまで自慢するという単語は
boast しか知りませんでしたが、
brag もよく使うそうです。

※ "〜を自慢する" という時は
"brag about~" と about を使います。

ジェガーさんは腹筋しているのに
まだお腹のぽっこりが解消されていないので
私のアピールが悔しかったようです。


【本】
私がまだ英語のクラスを取っていた頃の先生が
勧めてくれた本
『天才!成功する人々の法則(Outliers)』
をやっと読み終わりました。

著者はマルコム・グラッドウェル(Malcolm Gladwell)
もともとワシントン・ポスト紙(Washington Post)で
ビジネスや科学に関する記事を書いていた記者で、
現在は雑誌ニューヨーカーのスタッフ・ライター
になっている人です。

この本は、めっちゃ分かりやすい日本語タイトル
で想像がつく通り、
第一部では
これまで成功してきた人物の成功までの道のりを
幼少期や親までさかのぼって検証して
なぜ彼らが成功したのかを説き、
第二部では
なぜ大韓航空でかつて事故が多発したか、
なぜアジアの国々の人は算数に強いのか
などを引き合いに
歴史をさかのぼって民族性を検証しています。
ちなみに "outlier" というのは
"外れ値" という意味です。

第二部より第一部の方が面白かったのは確かですが、
第一部でもめちゃめちゃ共感した、
というわけではありませんでした。
ただ、唯一面白いなと思ったのが、ビートルズの話。
ギネス・ブックでも
"最も成功したグループ・アーティスト" に認定される
ほどの革命を音楽界に起こしたビートルズが
どうして成功までの道のりを歩んでいったのか、
そのヒントが実は
ドイツのハンブルグにあったという話です。

チャプター2の
『10000時間ルール(The 10,000-Hour Rule)』
という章に詳しく載っているのですが、
彼らは "普通の" 学生バンドだった頃に
たまたまハンブルグに招待を受けて海を渡ったものの、
そのハンブルグのバーでの演奏量が
並々ならぬものだったというのです。
それまでは1時間のセッションで
ほとんど同じ曲を練習していたのが、
1日8時間、1週間7日間の演奏を強いられたために
曲のバリエーションを広げることを余儀なくされて、
ロックンロールだけでなくジャズの要素なども
曲作りに含まれるようになり、
ビートルズのスタイルが確立されていったようです。
ビートルズ・ファンにとっては有名な話
なのかもしれませんが、
私は初めて知ったことだったので
なるほど、という感じでした。
マルコムさんも
"Most bands today
don't perform twelve hundred times
in their entire careers.
(ほとんどのバンドはバンド歴全体を考えても
1200回も演奏しないだろう)"
と締めくくり、
ビートルズの苦労がどれだけのものであったか
をにじませています。
その後にビル・ゲイツの
同じような青年期の "苦労" 話も続くのですが、
こちらもなかなか興味深かったです。
成功へたどり着くためには、
努力ができる環境と、
努力ができる情熱
の両方が必要なのかと考えさせられました。

その後ジェガーさんにビートルズの話をすると、
ジェガーさんもすでにその本を読んでいて
知っていました。
「それやったら本借りたら良かった」
と言うと、
「本は持ってへんねん」
とジェガーさん。
オーディオ・ブックで読んだそうです。

私は今まで
オーディオ・ブックを活用したことがないのですが、
ジェガーさんは
「本を聞きながら本が読めるからめっちゃ便利」
と言っています。
そう言われても、
そんなん混乱して理解できひんやろ
と思ってしまうのですが、
試しにジェガーさんに
『Outliers』 に関する内容をいくつか質問しても
全てきちんと把握していました。
ジェガーさん、おそるべし。
でもジェガーさんも
「めっちゃ共感する本ではなかった」
と言っていました。

そして後日、ジェガーさんが
「マルコム・グラッドウェルの本はこれも有名やで〜」
と言って、別の本を
買ってきてくれました。
『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい(blink)』
という本です。
これも日本語のタイトルを見たらもう
彼の言いたいことが全てわかる気もしますが、
とりあえず次はこれを
頑張って読んでみようと思います。
ちなみにこれはイギリスで発売されているもので、
アメリカ版とはデザインがちょっと違います。
ジェガーさんが古本屋で見つけてきました。
サイズが小さめなので
バスで読む用にしたいと思います。


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第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい   [本]第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい [本]
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OutliersBookOutliers


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Blink: The Power of Thinking Without ThinkingBookBlink: The Power of Thinking Without Thinking

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2009/07/29

Absolutely.


Absolutely_4


【文脈】
ジェガーさんに
「今から帰るで〜」と連絡したら、
「どこにいんの?」と聞いてくるので、
迎えに来てくれんの?と喜んだら
Absolutely. と言ってくれました。


【ポイント】
もちろん、という言い回しは
私はこれまで
Of course. や Sure. くらいしか
知りませんでしたが
他にもいっぱいあります。

たとえば
Definitely.
Totally.
Certainly.
For sure.
Why not?
などがそうです。


【写真】
ジェガーさんと私の愛読書です。
去年まだ私の英語がもっとひどかった頃、
ジェガーさんが本屋へ連れて行ってくれて
なぜか絵本コーナーで一生懸命本を選んでいるので
てっきり知り合いの子どもにプレゼントする
のかと思っていたら、
私にくれました。

でも、センスが良いなと思ったのが
『がまくんとかえるくん(Frog and Toad)』
を選ぶところです。
この絵本シリーズは私もちっちゃい時に
よく読んだ記憶があるので
英語でまた読める機会に恵まれたことに感動。
この本を一文ずつジェガーさんの後に読んで
単語の発音の練習をしています。

ジェガーさんと私が特に気に入っているのは
いくつかあるシリーズの中でも
『ふたりはともだち(Frog and Toad are Friends)』
という本の2作目に登場する
『おはなし(The Story)』というおはなし。
この本の中では
5作目の『おてがみ(The Lettter)』という話が
以前国語の教科書にも取り上げられていたことがあるため、
知っている人も多いと思いますが、
『おはなし』もおすすめです。

今年にはジェガーさんの誕生日に
なんと私の母から日本語の
『がまくんとかえるくん』が贈られ、
がまくんとかえるくんの日米交流
が実現したため、
せっかくなので日米同時翻訳で
この短い『おはなし』を一部紹介します。

なつの ある 日の ことです。
かえるくんは びょうきでした。
(One day in summer
Frog was not feeling well.)

がまくんが いいました。
「かえるくん。きみ ひどく かおが 青いよ。」
(Toad said, "Frog, you are looking quite green.)

「だって ぼく、いつだって 青いんだよ。」
かえるくんが いいました。
「ぼく、かえるなんだもの。」
("But I always look green," said Frog.
"I am a frog.")

「それに したって、きょうは とくに青いよ。」
がまくんが いいました。
「ぼくの ベッドで、お休みよ。」
("Today you look very green even for a frog," said Toad.
"Get into my bed and rest.")

がまくんは かえるくんに あつい おちゃを
一ぱい つくって やりました。
(Toad made Frog a cup of hot tea.)

かえるくんは おちゃをのんで いいました。
「ぼくが 休んで いる あいだに
ひとつ おはなしして くれないかい。」
(Frog drank the tea, and then he said,
"Tell me a story while I am resting.")

そこでがまくんはかえるくんにする
お話を一生懸命考えるのですが、
家の前をぶらぶらしてみても
逆立ちしてみても
頭に水をかけてみても
壁に頭をぶつけてみても
良い話を思いつかず、
色々しすぎたせいで
ついにまさかのがまくんが
調子を崩してしまいます。

「がまくん、ぼく もう ずっと よくなったよ。」
かえるくんが いいました。
「もう おはなし いらないよ。」
("I am feeling much better now, Toad," said Frog.
"I do not think I need a story anymore.")

「じゃ、きみ。ベッドから でて、
ぼくを ベッドに いれてくれたまえよ。」
がまくんがいいました。
「だって ぼく、とても ちょうし わるく
なっちゃったんだ。」
("Then you get out of bed
and let me get into it," said Toad,
"because now I feel terrible.")

「がまくん、きみ ぼくの おはなし
ききたいかい?」
かえるくんが いいました。
(Frog said, "Would you like me
to tell you a story, Toad?")

「うん。」がまくんが いいました。
「しっているなら、して、おくれよ。」
("Yes," said Toad, "if you know one.")

ここでかえるくんが、
めっちゃおもしろい話をしてくれます。

かえるくんは賢くて優しいな〜と思います。
(私みたい)
一方がまくんはドジですが、でも
にくめないな〜と思います。
(ジェガーさんみたい)
長く続く友情の秘訣を感じさせられます。


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